Omar afridi Exclusive for seer.studio & FW24 collection




かれこれ9年ぐらいの仲になる

Omar afridi デザイナーの菊田氏は、

僕の友人の中でもトップクラスの服好きだ。

単なる服好きという言葉では収まらない。

コアからミーハーまで実際に色んなジャンルの服を買ってきている

体現者というべきか。

ロンドンから日本へ帰国する度に服の話をしているのだが、

常に最先端中の最先端に対して嗅覚が近しいからかよく話が合う。

1月のパリで一緒にショールーム周り&買い物へ行ったが

芯を捉えている物の見方に感心させられる。

相方の市森君もコアでニッチな服好きで、

自分としては、ディグして気になっているデザイナーの情報などを

さらっと教えてくれる業界の通だと密かに思っている。

現Omar afridiは、

二人の感覚の融合具合がベストな塩梅が故に、

個人的に刺さっている。

芯を捉えているのに表現の幅が広くて、

服/ファッションとしてのカテゴリーの重厚感が重く、

他とは一線を隠しているのが魅力だと感じている。

パリに行く半年前、

新しいお店を始める計画を二人に話し、

発信していく内容など踏まえ是非。という事だったので、

日本でも見れますがしっかりパリのショールームも行きました。

 自分の編集の中で、Omarに望んでいるもの/彼らにしか無いものは、

純粋なカッコよさ&遊んでいる(小洒落ている)モノの調和という

唯一無二のコンテンツ。

そういった観点も踏まえて、

24awの服を見たときにドンピシャで感覚にアジャストしてきた。

ショールームでパッと全体を眺めて、

目に止まった2色。

このシーズンはブラウンとイエローにしようと直感が働いた。

一瞬の脳の瞬発力。

色気が漂うブラウンのレザー。

ウールと和紙の配合された絶妙な光沢のイエロー。

んーなんだろう、、、

この組み合わせをしたら、

深みと色気を兼ね備えた雰囲気を体現できると判断した。

パリの段階では、ここまで(大体8割程度ぐらい)の構成しか出来ていなかった。

一つスペシャルなものをはめ込んだら完成かなと頭の片隅で考え帰国。

帰国後、菊田氏達とご飯に向かう車中で24awの素直な感想を述べた。

個人的にイエローとブラウンのMIXレザーシリーズが超良かったと。

そうすると菊田氏は、今月だけでレザー3着いきますとの発言。

え、そんな人いるの?笑 と思いましたが、

彼からするとレザーは、

それを着ておけば一瞬で様になるから何にでも合う概念が故、

何着も欲しくなるとの事で、本当にレザー好きなんだなぁと納得。

僕の中では、レザーというものは特別で、

気合を入れてオシャレするために着るものと認識している。

一つの物に対して良いという価値観は一緒だけど、

プロセスが異なるのが面白いと感じた。

それもあり、

この感覚を表現できたらすごいの出来そうかもと思った。

そして後日、日本展へ。

ぶっちぎってスペシャルなやつを作りたいと伝え、

どうせならヤバいのいきます?と返事をもらい、

一番贅沢でエグくてかっこいいやつと話した結果、

至高を極めたオンリーワンなレザーが出来上がりました。


Omar afridi Exclusive for seer.studio

"Embossed Leather Noto Blouson"

¥660,000-

奔放高密度。

エクスペンシブプライスだけど、

あえてのアノニマスな感じで。

理由としては、

対象物にいくらまで出せるか見たいな話をしたときに、

モノが良かったら結局頑張って買うよね的な答えの着地が一緒だったので、

得体の知れない物に興味持って来てくれたり、

プロダクトが本来持つ力に魅了されてくれたら嬉しいし、

店頭でお話しして、納得した人の手に渡って欲しい事から、

詳細はあえて開示しない方向にしました。

僕がレザーを特別と感じるように

メゾンのようなラグジュアリーな見た目ながらも、

菊田氏が思う、テキトーに着て様になる、

ストリートな要素も含んだ

それぞれの価値観がリンクした

ハイブリットなプロダクトとなった。

後々聞いたところ、元々欲しくて作ろうか考えていたやつらしく、

今期は他のレザーのクオリティが良かったから、

あえて作らなかったらしいですが、

偶然の産物で出来上がった渾身の一撃となった。

お店では1着のみ販売ですが、

菊田氏の私物で1着追加したのもあり、

世の中に2着のみのレザーとなりました。

ロンドンの若者のスタイルが、

ハイブランドに古着をMIXしたのがリアルと菊田氏から教えてもらい、

そういった側面から、

ルイスレザーみたいな硬派なやつより

ファッションとしての本気のレザー方が、

本気の服好きしか辿り着けない領域だと感じている。

どうせ高いお金払うなら、

無難より唯一無二を選択する方が、

手にした時の付加価値が大きいと思う。

インラインでは、その価値観を引用し、

ブラウンMIXのレザーとイエローパンツを選び

色気、遊び、重厚感が混在する内容の24awとしました。

市森君が、

「この買い付け内容は本当あほだよね笑」

「これだけハードなやつが並んでいるお店は行きたくなるよね〜。」

と言ってくれたので、

カオスなラインナップなんだなと実感したので良かったです。







Omar afridi Exclusive for seer.studio & FW24 collection

Release 10/4(Fri.)

12:00-20:00

※appointment only. please for DM.

今回のブラウンのレザーシリーズは、

純粋に色気と余裕が漂っていて好きなんだよな。

別注レザーもブラウンです。

Hideboy.