パリから帰国しました。
世界的な情勢が手に取るように体感できる唯一の1week。
ムード感はここ数年特に変わってはいない。
世界のお店が欲しているのは、
クワイエットでトーンが同調している、所謂、売れている服。
圧倒的安心感。
海外を拠点にしているデザイナーやセールスの方からよく聞く、
「新進気鋭を掘る人がいなくなった。」という現実。
面白さや格好良さを追い求めてきたファッションシーンから、
世界共通でビジネスに迎合、適合し始め、
ファッションとしての抑揚が無くなり、
服で高揚するという事を記憶から消されつつある気がする。
それほどシビアかつシリアスなのが世界的な現状。
自分自身、良いものは良いというのは理解の範疇にあり、
肯定も否定もないという感じである。
ただ過去のアグレッシブなシーンを体現しているが故、
非常に退屈というのがリアル。
どれだけブランドを見ても心底リーチするのは、
シーズンで1,2つぐらいあれば御の字。
-遡ること半年前の26awの買い付け前-
パリに行く1ヶ月前だろうか。
なんかのイベントか何かで、
bemerkungというブランドのデザイナーの池田さんと会った。
池田さんは先輩の紹介でかれこれ7年前くらいから知っていたが、
あまり話した事もなかった。
池田さんは当時、
COMME des GARCONS HOMME PLUSのパタンナーをしており、
凄腕の凄い人(主観でMr.HOMME PLUS)という印象で、
自分は、自分のStyleに合うHOMME PLUSをよく買っていたし、
池田さんが作ったテーラードを着たことがあって、
それがあまりにも良すぎて、、、
色んなバフがかかりまくっていた雲の上の人認識だった。
CDG社を退社されてbemerkungというブランドをスタートしたのは知っていた。
「展示会いく??」と先輩から誘われたが、
予定が合わずでお伺いすることは出来ず。
後輩のお店で展開しているのを見て、
どういうものを作っているかは認識していた。
1st collection T-shirt
2nd collection Shirt
を題材としたリメイク要素の服作りというのが最初の印象だった。
これから爆発しそうなアバンギャルドを沸々と感じてはいた。
そんな最中、"展示会きてよ"と池田さんに直接お誘いを頂き、
フライトの1週間前に3 シーズン目となる26awの展示会へお邪魔した。
ランウェイでアップデートされた空気感を感じ取ってはいたが、
実際には、超高等テクを踏襲したものが目の前に並び、
大分くらった。
いや結構くらったな。
服の構造を知り尽くした人が、現代に一石投じに来ている。
高技術と攻めの表裏一体。
構造的かつハイなデザインかつ細部の抜かり無し。
数週間後、池田さんとご飯に行った際、
"今のファッション何が面白いん"と言われ、
この人の作った服を販売したいという欲に明確性が帯びた。
26aw collectionの内容はスーツにフォーカス。
過去に池田さんの作ったテーラードで感銘を受けた自分からすると、
感慨深い&絶対的信頼感があった。
新しいデザイン設計。
当たり前のように最高の面とフィット。
ワンアクセントの襟裏オレンジがより心を擽る。
裏地、袖裏、本切羽、見れば見るほど抜かり無し。
中にフードを着ても外観を崩さないのもまた"美"
-Classic Jacket-
Col./Black
Material/Wool 100%
Price/¥176,000- intax
-Hoodie Revealed from Jacket-
Col./Yellow & Gray
Material/ Body:Cotton 100%,Contrast Fabric:Wool 100%
Price/¥90,200- intax
ZIPフーディとテーラードの単なる融合ではない。
前見頃の裾部から背面にかけて、
Dark GrayStripeのスーツ生地が侵食。
フロントは逆開ZIP仕様であり、JKTの側面を担保している。
これは見た目はフーディだが、
着用すると背中に当たるスーツ地が背筋を伸びばすことから、
これはJKTという認識でいてほしい。
-Jacket Revealed on the Back of Hoodie-
Col./Blue & Dark Gray Stripe
Material/ Body:Cotton 100%,Contrast Fabric:Wool79,Mohair 21%
Price/¥90,200- intax
そうT-shirt。
良くありがちな、有り物、古着のドッキングではなく、
T-shirt、テーラードをパターンから引いて
完成させた物同士をくっ付けている。
展示会の際、
前見頃がテーラードとT-shirt半分ずつのちゃんと着れるやつもあったが、
T-shirtにテーラードを装飾して、
あくまで、T-shirtという概念を押し切ってくれたこのアイテムに惹かれた。
テーラードの重さを加味してか、
T-shirtは2層のような設計になっており、
リアルかつスマートに着る事を考えられている。
池田さんからは、
これめっちゃいいよねー!
Tシャツの後ろにジャケットくっついてるの意味わからん。笑
と言われた。
Col./Black & Black
Material/ T-shirt:Cotton 100%,Jacket:Wool 100%
Price/¥137,500- intax
黒の衝撃Blk×Blk
言葉はいらない着用時の高揚感。
この背中テーラードT-shirtシリーズはどうやら、
seer.しかオーダーしてないと言われたので、
AutoでExclusiveになりました。
-Logo Waist Cupro Shorts-
裏地を履いている感覚なので気持ち良くて涼しくて、
パンツレイヤーなどに使える優れもの。
bemerkungは、
基礎に忠実で、基本をどうアレンジしていくか、
世の中に無いものを生み出したいという池田さんのチャレンジも含め、
服自体に含まれる凄みや面白みの抽出具合が他とは一線を画す。
激しいアウトフレームでのデザインは前職でやられてたと思うが、
このブランドは、現代的思考が備わった現代人が着る観点からして、
フレームの内でデザインを落とし込んでいるのがリアルで良い。
それぞれの私服に差し込んで輝く服。
注釈
Release on 7/11 (Sat.)-
By appointment only.
14:00-20:00
IG : seer_studio_official
seer.studio
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