ロールモデル、憧れ、流行。
SNSの発展により、ファッションならず、
この人がイケてる、これが流行っている、この曲良く耳にする。
など、世界的な流行の並列化が促進している昨今。
端末一つあれば画面の向こうに答えがある現実。
良くも悪くも無難なムードが蔓延、、
いや、
これは現代のベーシックとも言える。
そもそもファッションというジャンルは、
自己のオリジナルを発信して、
ソーシャライズして承認欲求を補完するはずの
先進的カルチャー。
IGを開けばハイレベルな量産型の渦な現実。
ザクではなくシャア専用の方ね。
ここ最近はクワイエットラグジュアリーだな。
なんて、
毎日端末覗き込んでたら嫌というほど理解させられる。
簡素的でミニマルなスタイルをキープしつつ、
1プロダクトの高質量化がマナーと言わんばかりの
主張しないクワイエットラグジュアリースタイルは、
現代のムードを踏襲し、視覚化したようなものに近しい。
良い物は良いのは当たり前。
良いファブリックの高い服を選ぶという行為は、
誰でも辿り着くことが出来ると思う。
問題は、それをどうアレンジして表現していくか。
それを上手く他のものと掛け合わせ、
パッケージング出来ているお店は極僅かだと思う。
世の中の大半のお店は、
消費者に添わせた商品が並ぶ、
ただ物を取引するだけの媒介に過ぎない。
どう着るかを楽しむ娯楽から、
服を手に入れる目的となっている気がする。
そういった、社会から消えつつある、
面白さ、副産物、可能性にフォーカスし、
ファッションの本質的な側面を発信しようと思い、
seer.studioを始めた。
自ら思考することに軸を置き、
ユーザーが独自のスタイルを自身で築き上げるような
"余白"をテーマにしている。
誰かになるのではなく、
自らが何者かへと昇華する。
先見の目、嗅覚を研ぎ、
プロダクトの重厚感、高質量をベースに、
初手では取り揃えることの出来ない
新鋭ブランドをお取り扱いさせてもらい、
独特なアイテムラインナップで展開。
面白かったのは、来店して下さったお客さんが、
ブランドのファンとかそういうものから逸脱した、
貪欲な自己編集スタイルの方が多かったこと。
有難い事に、第一期目となる24aw seasonは、
買い付けたRTWは全て完売。
そんな猛者に向けて、
ようやく準備していたモノをアプローチできる。
得体の知れない物。
初見で何がどうなっているか分からなかった。
どういう構造、どういう着方なのか。
受け取り側の思考を働かせる。
非意識化で課題を与えられているような感覚。
デザイナーから、
私たちの服は「選択」という事象を
ブランドとして発信していくと言われた。
考えないと着れない/着用者によって変化していく、
まさに余白の極点みたいなゾーンに心を持っていかれた。
若くして洗練と攻めと問いを併せ持つ、
スーパールーキーのプレデビューコレクション。
デザイナーDodamは今年CSMを卒業したデザイナー。
彼は、JW Andersonのデザインチームで経験し、
(現LOEWEのシニアデザイナーDohanがいた頃)
その後、Jiyong Kimのチームで経験を積んだとの事。
JWの開放的な感覚とJiyongのコンセプチャルな表現、
それぞれの経験が混じり、若くして精度の高い、
洗練と攻めが出来ているんだなと感じた。
一見斬新と感じる視覚情報とは裏腹に、
アイテムの容姿はスタイリッシュかつモダンだ。
着用せずとも、1つのモノとしての存在価値を見出し、
それを着用することによって、
プロダクトが持つ可能性を着用者自身がさらに見出す事、
服を1つのプロダクトデザインとしても成立させている。
いかにシンプルな構造で様々な着方を出来るかがコンセプト。
そのテーマの裏側には、
デザイナーの背景が色濃く反映されている。
デザイナー自身、学生服を着る機会が多かったことから、
制服にファスナーをつけたり、
パンツを分解してサイジングを変更するなど、
規制服というレギュレーションの中で、
いかに幅広く、バリエーションを増やせるかという
追求体験が背景にあると語ってくれた。
その意思と難問読解挑戦者にむけて
シンプルな構造かつ、実用性あって、
着用者の余白に全振りの遊び心しかない、
言わば挑戦状のような
Exclusive productをリリースします。
【DDailies】
"Pre debut collection"
Limited 6 pieces
Release on 12/14(Sat.)
※Designer is in store
appointment only. please for DM
着用者の身体、ライフスタイル、創造によって変化するプロダクト。
ユーザーに”選択"という価値の再解釈、
プロダクトを通して、幅広い表現をして欲しい、
そのシーンに立ち会いたいとの事から、
デザイナー本人が海外から来日し、
一日店頭で接客をしてくれます。
プロダクトとしての完成度は抜かりなく高い。
話し過ぎると楽しみがなくなるのでここまで。
当日、デザイナーのDodamが全て説明してくれます。
多分ね。
絶妙なカラーチャート。なのに一番着る服。
対比関係みたいな着地が面白い。
真冬にカシミアのショーツ履く感覚みたい。
贅沢な究極の羽織。
割と浪費系。
考えてちゃんと着るのがセオリーだど思うけど、
気分はLAセレブ風なので、
僕は何も考えずにテキトーに羽織ます。
Hideboy.