呼ばれた会場は、3区のレストラン/bar.
入口の外には長蛇の列。
リアルにイケてる海外の若者がズラリ。
今まで見たランウェイの観客の中でとびっきりいけてたな。
DAZEDのフォトグラファーとばったり。
今かなり注目されてるブランドで、人気みたいですよと教えてくれた。
席番号が徐々に呼ばれ案内される。
目の前に並んでたイケてるヤングはほぼいなくなった。(100人くらい)
どうやらインビテーションを持っていなかったらしい。
新進気鋭でこんなに並ばせるブランドとは一体、、、
ブランド自体気になっていたが、そこまで情報がなかった。
何が展開されるのか想像出来なかった。
唯一知ってたのは、Lotta volkovaが私服で着ていたことぐらい。
会場に入ると、暗室みたいなドギツイ赤色が視界を占領する。
クラブかストリップバーにでも来た感じ。
会場が真っ暗になり、ドンペリのボトルから火花が出たものを持った、
女の子の列が練り歩き、会場を照らす。
重低音でハードなテクノが鳴り響くと共に、会場が明るくなる。
女性らしさと高貴な物が入り混じり、
社会に対しての反骨心が全面に出ているムードだった。
世論とは一線隠を画した新しい強い女性のスタイル。
単調なY2Kとは違うソリッドな重厚感。
2000年初頭のナイトライフの混沌とした魅力が詰まっていた。
金髪ロングでスタイリッシュで疾走感あるデザイナーを見て、
このブランドは本人のありのままの投影だと感じた。
デザイナー LAURA ANDRASCHKOは、
ウィーンで生まれ、ベルリンで生活を送る。
偽IDを作り、13歳でBerghainで遊んでいたクラブラット。
周りにいる折衷主義の大人に追いつくため、
多くの異なるスタイルを試し、
クラブウェアとして消化していた少女時代を過ごしていた。
ベルリンからアントワープに拠点を移し、
18歳でAnn Demeulemeesterでインターン。
そこからCSMのウィメンズコースへ行き、
JW ANDERSON、LANVINで経験を積む。
2021年にCSMを卒業しブランドローンチ。
予想していたがウィメンズすぎて着れるものがない。
ブランドのスタンスやムードはとても好き。
洗練されたフラジャイル。
このスレスレの衝動的なアプローチは久々。
"なんでもいいから身につけたい"という
Lottaディレクションのmiumiunが出たての時の感覚に近い。
そんなこんなで、
メンズがリアルに着れるやつだけ買い付けたいと話したら、
勿論OKとのことだったので、少数ですがリリースします。
seer.studioでは、今シーズン、
上品で最高に気持ち良い/贅沢な素材かつ、
アプローチが王道より少しズレた絶妙なラインナップにしている。
どうせ服を着るなら、最高に気分の良い嗜好品マインド、
所謂、セレブ的な価値観がセレクションに乗っている。
それとは裏腹に、Lauraの服は、
通常社会の上流階級に対してアンチテーゼを提唱しており、
我々のベースラインに対しては、リベラルサイドなので、
その混じり合わない価値観を"対比"として、
お店の中で共生している感じが混沌を引き出していく。
ウィメンズをメンズが着るフェミニンな要素があるわけではない。
鋭利で少し悪い夜の匂い。
そこが気に入っている。
テキトーに着て高揚感ある服。
イカしたかっこよさをメンズが着ることでストリートに転換。
攻撃性を帯びた美的存在である。
しれっと並べておいた1 Deliveryは、
イケてる女性の方々が購入してくださり、
ほぼ3日でSold out.
2nd Deliveryが入ってきたので、
また展開しておきます。
25AWでは、「アプレスキー」がテーマ。
アプレスキーとは、スキーやスノーボードの滑走後に
リゾートで過ごす時間や文化を指す。
主に、山小屋で食事を楽しんだり、温泉に入るり、
ゲレンデの夜のアクティブの一種である。
胸に緑のキラキラと光る
「Courchevel」
フランス南東部にあるリゾート地区。
真のセレブのあり方について、
アンダーグラウンドから噛み付いている彼女からしたら、
おそらく、現状のダイレクトにリゾート文化に対しての皮肉。
それを大胆に胸にあしらう。
Lauraの服は、軽くてウィメンズっぽい作り。
しかし、フードの中に裏地ついてたり、
パターンが独特だったりと、
絶妙にテクいことしてくるから、なんかグッとくる。
Available on store.
appointment only.please for DM
Hideboy.




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